隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。

「長島先生に言われたんだよ、練習の様子撮っといてくれって。 三脚が倉庫にあるらしいから探して取ってきてくれるか?」

「えっ」

「あ、あと茶をくれ」

「な」

「麦茶を水で薄めたやつな。苦いのダメなんだ俺」


 三田先生はドカッとベンチに腰かけて足を組んだ。
 
 すごい仕事増えた……!


「おいマネージャー! はやくドリンク持って来いよ!」

「! すいません!」


 さっき二人がするはずだったドリンクの用意、まだだった…!


「おっせぇよ! 休憩時間もったいねぇだろ!」

「すみません~!!」


 それからわたしは当たりの強い先輩たちと三田先生に、馬車馬のように働かされた。 あっちこっち走り回って、訳も分からないままとにかく急ぎでやるべきことをこなして、あっという間に日が落ちていく。