隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。

 そして一年マネージャーは、まりか先輩に言われた通りジャグラーを所定の位置に運び、スポーツドリンクとお茶と、プロテインも用意して持っていく。
 引っ越し屋さんかと思うくらいの力仕事で、練習に集中してる部員が手伝ってくれる気配はなく、まりか先輩は忘れ物をした、と教室の方に行ってしまった。

 それからシュート練習や試合形式の練習が始まると、マネージャーはスコアの記録、タイムの記録、ボール拾いを手分けしてやることになり、私はボール拾いになった。
 
 それから30分後のことだった。


「ごめーん、わたしたちやめるね!」

「ゼェ、ゼェ……え!?」


 ボールをひたすら追いかけ追いかけして元々ない体力を限界まですり減らしていたわたしに、マネージャー希望の二人が揃って声をかけた。


「なんかイメージと違ったなーって」「仕事キツイし」

「え、で、でも、きっとこれからだんだん慣れていくんじゃないかな!?」

「んー……でも、先輩たちと全然仲良くなれそうにないからさぁ……」


 ……確かに先輩たちはずっとあざ笑うような目でわたしたちを見ていて、全然仲良くしてくれなさそうだ。 それについてはわたしもずっと居心地が悪く感じている。


「でも、でもこれから、もしかしたら、」
 
「じゃあひまりちゃんはがんばってね」「あとこれよろしく!」

「え!?あっ、」