隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。

「……そうなんだぁ」


 まりか先輩がニコッと笑った。


「わかる! サッカーしてる人ってみんなかっこよく見えるもんね!」

「……! そ、そうですよね……!?」


 や、優しい人だ~~~!!

 怒るどころか共感してくれた! 

 一瞬冷たくなったその場の空気が和らいで、わたしはほっと胸をなでおろす。

 よかった、まりか先輩すごくいい人そう。

 やっぱり他のマネージャーが辞めちゃったのもまりか先輩のせいじゃなくて、なにか事情があったのかもしれない。


「じゃあさっそくだけど、マネージャーの仕事お願いしていい?」

「はい!」

「まずはドリンク作りねー。 このボトルに粉入れて水入れて、こうやって混ぜて……」


 それからまりか先輩はドリンクの作り方やスコアの取り方、洗濯や備品チェックなど丁寧に教えてくれた。
 まりか先輩は終始優しくて、かわいくて、見れば見るほど美人で……なんだかドキドキしてきちゃうくらいだった。