俺は、教会に向かった。 持ってる財産をすべて教会に寄付し、教会を出てすぐ拳銃をこめかみに突きつけた。
……あ、ここじゃ教会の迷惑になるか。
水辺の方……いや、山の奥の方はどうだろう。
死に場所を探してふら、と立ち上がったその時、強い殺気がして反射的に避けた。
顔のすぐ横を通っていったナイフが、すぐそこの木に突き刺さる。
「なんだ。 まだ生きる気があるんじゃないですか」
「……!」
俺の前に姿を見せたのは、黒髪オールバックの神経質そうな男だった。
育ちの良さそうな見た目と反して、纏うオーラは化け物のようだ。
いつ殺られるかわからない、隙が一つもない、身動きが取れない。
……只者じゃない。
腰が抜けた俺はその場にへな、と座り込んだ。
化け物のような男が線の細い丸眼鏡をくい、と持ち上げて俺の前にしゃがむので、あぁ、終わったなと思う。
そして次に投げられたのは、ナイフではなく淡々とした言葉だった。
「死にたくなるほど暇なら、君の人生をわたしにください」
「え……?」
言葉の意味が理解できずにいる俺に、その男は無機質な声で言った。
「わたしはマートン・K・ベネットと言います。 わたしの元で働きませんか」
……あ、ここじゃ教会の迷惑になるか。
水辺の方……いや、山の奥の方はどうだろう。
死に場所を探してふら、と立ち上がったその時、強い殺気がして反射的に避けた。
顔のすぐ横を通っていったナイフが、すぐそこの木に突き刺さる。
「なんだ。 まだ生きる気があるんじゃないですか」
「……!」
俺の前に姿を見せたのは、黒髪オールバックの神経質そうな男だった。
育ちの良さそうな見た目と反して、纏うオーラは化け物のようだ。
いつ殺られるかわからない、隙が一つもない、身動きが取れない。
……只者じゃない。
腰が抜けた俺はその場にへな、と座り込んだ。
化け物のような男が線の細い丸眼鏡をくい、と持ち上げて俺の前にしゃがむので、あぁ、終わったなと思う。
そして次に投げられたのは、ナイフではなく淡々とした言葉だった。
「死にたくなるほど暇なら、君の人生をわたしにください」
「え……?」
言葉の意味が理解できずにいる俺に、その男は無機質な声で言った。
「わたしはマートン・K・ベネットと言います。 わたしの元で働きませんか」



