隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。

 殺し屋は、俺に暗殺の仕方を一から十まで教えこんだ。
 俺は筋が良かったらしく、銃や剣、ピックの使い方も、毒や女の扱い方まですぐに自分のものにした。

 いつしか俺は、眉ひとつ動かさず人を殺せるようになった。

 毎日、毎日。 返り血を浴びて金をもらい、その金で風呂に入り新しい服を着て良い肉や野菜をふんだんに使ったサンドイッチを食う。 その繰り返し。

 たくさんの人間を殺しながら、逆になんで自分は生きてるのかなんて、もうわからなかった。

 それでも、迎えた朝に相棒と飲むコーヒーは美味かったから、なんとかやれていたんだと思う。

 殺し屋を初めて三年ほど経ったある日、相棒の殺し屋が返り討ちにあって死んだ。 最後まで本当の名前はわからなかった。

 そこでようやく気が付いた。


 賢いやつが生きて、バカな奴が死ぬんじゃない。

 こんな世界で生きてること自体がバカなんだ。

 やっぱりルーカスは、正しかったのだ。