声をかけてくれた美紗ちゃんは真剣な顔で、わたしと同じようにドッキリだと思えないみたいだ。
「とりあえずうちらも行ってみよう」
「う、うん、だね!」
美紗ちゃんと一緒に廊下に出て、ゾロゾロと列を成して歩いていく生徒たちの流れに乗って体育館を目指す。
「怖いんだけど……ほんと無理」
「大丈夫だよ! 絶対なんかのドッキリだって~!」
不安で泣きだしている子、反対にワクワクしている子、様々な声が聞こえてくる。
「越谷」
体育館へ続く渡り廊下を歩いているところで、後ろから声をかけられた。
振り返るとそこには、神妙な面持ちの朔耶がいた。
「朔耶……あー、はは、なんだろね、これ」
「うん……変だよな。 なんかのイベントだとしても、わざわざテスト前のこの時期に……」
朔耶の言う通りだ。
学校としては生徒たちを勉強に集中させたいはずのこの時期に、なにかのイベントを企画しようなんて思うはずがない。
テレビのドッキリなんて、それこそ生徒の気を削ぐことになる。
「え……? やばくね?」
体育館の出入り口のところで、先に体育館の中を見た人たちの声が聞こえた。
「とりあえずうちらも行ってみよう」
「う、うん、だね!」
美紗ちゃんと一緒に廊下に出て、ゾロゾロと列を成して歩いていく生徒たちの流れに乗って体育館を目指す。
「怖いんだけど……ほんと無理」
「大丈夫だよ! 絶対なんかのドッキリだって~!」
不安で泣きだしている子、反対にワクワクしている子、様々な声が聞こえてくる。
「越谷」
体育館へ続く渡り廊下を歩いているところで、後ろから声をかけられた。
振り返るとそこには、神妙な面持ちの朔耶がいた。
「朔耶……あー、はは、なんだろね、これ」
「うん……変だよな。 なんかのイベントだとしても、わざわざテスト前のこの時期に……」
朔耶の言う通りだ。
学校としては生徒たちを勉強に集中させたいはずのこの時期に、なにかのイベントを企画しようなんて思うはずがない。
テレビのドッキリなんて、それこそ生徒の気を削ぐことになる。
「え……? やばくね?」
体育館の出入り口のところで、先に体育館の中を見た人たちの声が聞こえた。



