隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。


 そのとき。 校内放送が始まった。


 ピンポンパンポーン。


『おはようございます。こちらは令和の新しい反政府組織、Clean up rotten Japan、CURJです』


 無機質なAIの声が、校内を一気に騒然とさせる。
 

「反政府組織……?」

「え?なに?イタズラ?」

 
『はい、静粛に。 えー、この城華学園高校は私たちCURJが支配しました。只今より城華学園在校中の教職員並びに生徒の皆さんを皆殺しにするテロを開始いたします。全校生徒、スマートフォンを机に置いて体育館に集まってください。逃げる人は即射殺します。一人残らず来てください。以上』


 アナウンスの終わりを知らせる鐘が鳴って、そこら中から不安の声が上がった。


「皆殺しにする、テロ……?」

「嘘でしょ、やだよ、死にたくない! 逃げなきゃ!」

「だめだよ、逃げる人は即射殺って……」


 誰もが表情を曇らせて、どんどんパニックに陥っていく。