知らないけど知ってる。
優成の優しいところ。 嘘つきなところ。 いざというときちゃんと助けてくれるところ。
その奥底になにを隠しているのかはわからないけど、根底にあるのは暖かいものだって信じてる。
こんな尊い気持ち、優成以外にはならない。
優成の正体が殺し屋でも化け物でも、全部嘘でも、この気持ちは変わらない。
優成だから、愛が溢れ出す。
だから、
「いらないなんて、言わないで……っ」
いらなくない。 きっとこの愛には意味がある。
ボロボロと、とめどなく涙が流れ出る。
それを優成が優しく掬い取った。
「…………ごめん」
そう言った優成の頬にも、一筋の涙が伝った。
初めて見た優成のきれいな涙が愛おしくて、またさらに涙が溢れた。
そして、どちらからともなく近づいて、再び唇を重ねた。



