隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。

「舞踏会の日。 目が合った時わたし、ストンッて世界が変わって、バルコニーで笑ってるのを見た時に、なんか胸のあたりが……ぶわぁって、熱くなった」


 朔耶のことは好き。 尊敬してる。

 でも、恋じゃない。

 
「ドキドキして、胸が締め付けられたみたいに苦しくなって、なんかもう、泣きそうになるくらいで」


 優成の顔が、みるみる崩れていく。

 なにかの糸が切れて、今までずっと中に押し込めていた心があふれ出すみたいに、じわじわと切なく、熱を帯びていく。

 
「それが〝恋〟でしょ……?」


 今だってそうだよ。

 優成に恋をしてる。

 優成に会うと、触れられると、ふわふわ、そわそわして。

 もうわけわかんないくらい顔が熱いし、ドキドキして、胸がぎゅうぎゅうに締め付けられて泣きそうになってる。

 優成がいると、世界が変わるんだよ。


「優成は……?」


 わたしは、今にも泣きそうな目をする優成のシャツを掴んだ。

 初めて目が合ったとき、何を思ってた?

 いま、誰かに恋してる?

 わたしのこと、どう思ってる?



「…………ほんと、甘い」



 優成はわたしの首後ろに手をまわして引き寄せた。