隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。

「どうして授業でないの?」

「気分じゃないから」

「……そっかぁ」

 
 わたしは優成の頭の横によいしょ、と腰かけた。


「いや、なんで座る」

「わたしも気分じゃなくなった」

「……」


 ここしばらく、目も合わせていなかったわたしたち。

 久々の会話に、これまでのことを忘れて浮かれてしまってるなんて、自分でも能天気だと思う。


 優成はため息をついた。


「怖くないの」

「怖くないよ」


 優成がふ、と笑った。


「たくましいなー」


 その脱力した笑顔を見るのが久しぶりで、胸がギュッと苦しくなった。

 またこれ以上踏み込んだら、怒るんだろうな。

 ……でも、決めた。

 踏み込む。