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今にも降り出しそうな曇天の空の下、校舎の影になってる裏庭は生い茂る緑の影響もあってかひんやりとしている。
そこでスポーツブランドのロゴが入った青いタオルを顔にかけて寝転ぶ優成を見つけて、胸がくすぐったくなる。
堂々と寝転ぶ優成は無防備で、タオルのせいでどんな表情をしてるのか、起きてるのか寝てるのかも分からない。
授業を抜け出してわざわざ会いに来たはずのわたしは、ここへ来て声をかける勇気が出ずに怖気づいていた。
「なに」
なんの前触れもなく優成が言って、心臓が飛び跳ねた。
起きてたんだ。ていうか気付いてたんだ。
「……授業、出ないの……?」
「うん」
優成の声が鼻声っぽく聞こえて、心配になって優成の元に行ってタオルに話しかける。
「泣いてる?」
「……は、なんで」
優成はタオルを取って、カラカラの目でわたしを見た。
……よかった。泣いてない。
でも機嫌が悪いのか、わずかに眉間のしわを寄せている。



