隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。

 …………けど。




 わたしは背筋を伸ばして、朔耶のまっすぐな目を見返した。



「ごめん。 朔耶とは付き合えない」



 どんな素敵な人に好きって言われても、この気持ちは変わらない。 変えられない。


 朔耶はわたしの手を離して、困ったように笑う。


「……だよな。そう言うと思った」


 その苦しそうな表情を自分がさせてしまってるんだって思ったら、胸がズキズキと痛んだ。


「俺はあいつのこと信用できないけど、越谷は違うんだろ」


 コクリと頷くと、朔耶は呆れ顔で大きなため息をついた。


「正直に言わせてもらうけど。 あんなやばそうなやつ、わかってて好きになるなんて越谷もかなりやばいと思う」

「……はい」


 まったくもってその通りだと思う。 これで実は前世殺されてますって言ったら、朔耶はどんな顔するんだろう。