隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。

『愛ほどいらないものないよ』

 
 ……そうだ。 きっと優成は、わたしの彼氏にはなってくれない。

 それどころか、わたしの気持ちを受けとめてもくれないだろう。

 反対に朔耶は、きっとわたしとまっすぐに向き合ってくれる。

 嘘ついたり、ごまかしたりもしない。

 ずっと味方でいてくれる。


「越谷、言ってたよね。 サッカー部の彼氏欲しいって」


 朔耶はわたしの手首を掴む手を緩めて、指先に移動させて優しく掬った。


「それ、俺にすればいいじゃん」


 朔耶の男の子らしい指に、また胸が高鳴る。 宝物に触るようなその手つきで、朔耶が本当にわたしのことを思ってくれてるってわかる。


「あんなやつやめて、俺と付き合おう。 越谷」


 嘘のない朔耶のまっすぐな瞳に、どうしようもなく心が揺れた。