隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。

「はじめまして、越谷ひまりさん。 ここの医院長の宗像(むなかた)です」

「あっ、初めまして! おねがいします……!」


 宗像先生はニコッと会釈すると、わたしたちをなかに招き入れてくれる。

 中に入ると、柔らかい光に照らされたデスクと回転いす、それから診察台。 デスクの上には色んな医療器具が置かれている。 その奥の壁は天井まで一面引き出しになっていて、そのすべての引き出しにラベルが貼られている。 膨大な量で、つい口を開いたままにしてしまう。

 優成は入ってすぐ、慣れた様子で端のベンチに座って、わたしも患者用の丸椅子に腰かけた。

 宗像先生は回転いすにかかっていた白衣をサッと羽織り、わたしと向き合うようにして座った。