すると、頭にふわ、と洗い立ての匂いがするタオルがかけられた。
「俺から先生に言うよ」
「え……?」
見上げると、珍しく怒ったような顔をする朔耶がわたしを見下ろしていた。
「阿見先輩。 あの人、越谷に仕事押し付けてずっと仕事してないじゃん。 いままでは先輩だしと思って言えなかったけど……今日も先に帰ってたよな? さすがにどうかと思う」
……あ、そうか。
朔耶は、わたしが泣いてるのはマネージャーの仕事が大変でキャパオーバーしたからだと思ってるのかもしれない。
「あ……あー、違うよ! マネージャーの仕事が大変でこうなっちゃってるわけじゃないよ! 先輩もなんか、色々大変みたいだし、大丈夫だよ!」
「でも、」
「本当に本当に大丈夫! 心配してくれてありがとう! あ、ほら、涙とまったし! ね」
必死に弁解すると、不服そうにする朔耶がつぶやく。
「越谷がいいならいいけど……。 テーピング終わったら手伝うよ」
「えっ、いいよ。 練習の方が大事でしょ?」
「いいから。 俺が手伝いたい気分なんだよ」
まだ不機嫌な目をしてる朔耶に、やっぱりいい子だなぁ、と実感する。
「……ありがとう」
「どういたしまして」
これ以上将来有望な朔耶の心労を増やすわけにいかない。 しっかりしないと。
「俺から先生に言うよ」
「え……?」
見上げると、珍しく怒ったような顔をする朔耶がわたしを見下ろしていた。
「阿見先輩。 あの人、越谷に仕事押し付けてずっと仕事してないじゃん。 いままでは先輩だしと思って言えなかったけど……今日も先に帰ってたよな? さすがにどうかと思う」
……あ、そうか。
朔耶は、わたしが泣いてるのはマネージャーの仕事が大変でキャパオーバーしたからだと思ってるのかもしれない。
「あ……あー、違うよ! マネージャーの仕事が大変でこうなっちゃってるわけじゃないよ! 先輩もなんか、色々大変みたいだし、大丈夫だよ!」
「でも、」
「本当に本当に大丈夫! 心配してくれてありがとう! あ、ほら、涙とまったし! ね」
必死に弁解すると、不服そうにする朔耶がつぶやく。
「越谷がいいならいいけど……。 テーピング終わったら手伝うよ」
「えっ、いいよ。 練習の方が大事でしょ?」
「いいから。 俺が手伝いたい気分なんだよ」
まだ不機嫌な目をしてる朔耶に、やっぱりいい子だなぁ、と実感する。
「……ありがとう」
「どういたしまして」
これ以上将来有望な朔耶の心労を増やすわけにいかない。 しっかりしないと。



