隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。

「あっ、ごめん! これから会う約束してるんだ!」


 まりか先輩は慌てて立ち上がって、わたしに向き直って両手を合わせた。


「ごめん! 越谷さんには借りができちゃったし、明日からマネの仕事もちゃんと頑張ることにするけど……今日は、ごめん! また明日!」

「お……疲れ様……です……」


 まりか先輩は嬉しそうにわたしに手をふって、去っていった。


「……」


 自分でも、お人よし通り越してバカだと思った。

 体中から力が抜けて、動けない。


 『もー好きで好きで、好きすぎて泣きそうになっちゃうんだよ』


 わたしは耳を塞いでうずくまった。

 
 ――……これから、あんな可愛い人が本気で優成に告白をしにいくんだ。
 

「っ……、」


 もう何も考えたくない。

 今見たもの、聞いた言葉全部を頭の中から追い出したくなった。