隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。

 いつも携えていた可愛い笑顔はないし、口も悪い。

 きっとこれが、まりか先輩の本性なんだろう。

 これまでの辛い仕打ちが全部まりか先輩のせいだったんだって思ったら、本当にひどいし、そんな簡単には許したくない。


「……すごく悲しかったです。 とってもムカつきます。 引っ叩いていいですか」

「……!」

「……と、言いたいところですけど……暴力は最低なのでやめときます」

「え……」


 わたしはまりか先輩に向き直って笑顔を向けた。


「代わりに、これからは男の先輩たちだけじゃなくてわたしとも仲良くしてくれませんか?」

「……は?」


 上級生に悪口言われるより、仕事を増やされるより……二人しかいないマネージャーなのに、まりか先輩と仲良くできないことが辛くて、寂しかった。

 だから本当のまりか先輩を知れたことが、純粋に嬉しい。


「わたし、まりか先輩ともっと仲良くなりたいです!」

「……またいやがらせするかもよ」

「えっ! やです!」

「ふ」

「!」


 先輩は困ったように笑った。


「……もうしないわよ。バーカ」