すると、女の人は.....................



「うっわー、やっぱりか!
水族館の中で、見かけた気がするけどさ。
あの柚月が、普通に来るとか、
絶対、思えなくてスルーしたのに!」



若干、
グイグイと近寄りながら話しかけていて。



「だって、あの三栗財閥御曹司。
三栗柚月じゃん!めんどくさくて、
即、貸し切りにするくせに、らしくないねー」



〝三栗財閥〟



女の人から出た、
その言葉に、背筋が凍った。



その財閥は、
色々な会社を経営してて。



無知な私でも知ってるレベル。



まさか、三栗柚月さんが、
そんなところの人だったなんて...............



「っ、おい!もー、いいだろ、」

「あー、ごめん。私、もう行くね」

「初音、幸せになれよ」

「分かってる。柚月もね!」



想像もしてなかった事実に、
目の前で繰り広げられる2人の会話なんて。



1ミリも入って来てなくて。