さっきの顔から一転。



めちゃくちゃ冷静な顔になって...............



私の目をしっかり見て。



「でもさ、三栗だけはやめときな」



──────ひと言、そう言った。



「っ、やめときなって............っ、
でも、三栗柚月さんは、いい人でっ!」

「うん。いい人なのは分かる。
でも、三栗は、未愛には無理だよ、」



お姉ちゃんはそう言うと。



「私、バイト行ってくるね」



私の返事を待たずに.....................



肩をポンッと叩くと、
私の横を通り過ぎて行った。



のちに、
お姉ちゃんの、言葉の意味を知るのは。



──────もう少し先の話し。