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家に帰ると。



お姉ちゃんは謝ってから、
ぎゅーっと抱きしめてくれて。



三栗柚月さんのことをひと通り話すと。



「...............は?3000円で買って下さい?」



ひと言目にそう言われて。



「ぅ、うん............っ、」

「何をどう間違って、そうなったの?」



驚いた顔のまま、そう言うお姉ちゃん。



「ぅ、だっ.........だから、勢い余って、」



正直にそう言うと。



「ぷっ、ふふふっ!
未愛、勢いが凄いのは認める。
さすが、私の妹ってさ、」



お姉ちゃんは、めちゃくちゃ笑って。



そこまで言って、言葉を止めてから。