「…一緒に、東京帰ろうか。」


私の両肩を優しく手のひらで包みながら、蓮が言った。


「うん、帰ろう。」


私がそう返事をすると、微笑んで手を差し出すから、私はその手を取って隣を歩き出した。


「なんか不思議な気分。蓮のことずっと前からの知り合いみたいに感じて。」


「なんだよ急に。笑 前世とか言い出しそうじゃん。」   


「え、わたし結構前世信じてるよ。」


「そうなんだ、じゃあそういうことで良いんじゃない。」


「テキトーすぎ。笑」


私たちはまた、電車に乗った。