中庭に出て、目に入ってきたものを、私はにわかに信じられなかった。
何事かと集まってきた衛兵たちも、戸惑っているのがわかる。
一緒に外に出てきたシーラは、普段の冷静さはどこへやら、噴水を凝視して動かず、私を呼びにきたユリカは、とりあえず護衛の役目を果たそうと私の前で剣の柄に手を添えていた。
それはちょうど数日前に、私が自分の顔を映した噴水だった。
いつも通りこんこんと水が湧き出て、涼しげな音を立てている。
ただ、いつもと違うのは、噴水の中から一人の男が出てきたことだった。
彼は噴水に半分身体を沈め、ぽかん、と立ちつくしている。
「あ……の……?」
何が起きているのかわからない、と言わんばかりの表情で辺りを見回す。
そして、私の姿を捉えると、驚愕したように声を上げた。
「え……⁈」
その彼の声に、我に帰り、剣を抜こうと構えるユリカを制し、彼に近づく。
「レジス様!」
何事かと集まってきた衛兵たちも、戸惑っているのがわかる。
一緒に外に出てきたシーラは、普段の冷静さはどこへやら、噴水を凝視して動かず、私を呼びにきたユリカは、とりあえず護衛の役目を果たそうと私の前で剣の柄に手を添えていた。
それはちょうど数日前に、私が自分の顔を映した噴水だった。
いつも通りこんこんと水が湧き出て、涼しげな音を立てている。
ただ、いつもと違うのは、噴水の中から一人の男が出てきたことだった。
彼は噴水に半分身体を沈め、ぽかん、と立ちつくしている。
「あ……の……?」
何が起きているのかわからない、と言わんばかりの表情で辺りを見回す。
そして、私の姿を捉えると、驚愕したように声を上げた。
「え……⁈」
その彼の声に、我に帰り、剣を抜こうと構えるユリカを制し、彼に近づく。
「レジス様!」