悪魔と涙と甘い恋。


「手伝いならこの前やってもらったから俺も羽瑠に渡さねぇといけねーな」


……え?


「神楽、羽瑠ちゃんに何かやらせたの?」

「桜夜組の掃除ですよ」

「掃除って……家事のことだよね?そうなの?羽瑠ちゃん」


衣吹さんの質問に小さく頷いた。

家事って言っても本当にちょっとだけで。

神楽さんも一緒にいたから、たぶん衣吹さんが考えてるような大したことはしてない。



「服くらいなら買えると思うけど?」

「え!じゃあ行こうよ、羽瑠ちゃん!私、羽瑠ちゃんとお出かけしたいの!」


あたしの両手を掴んで、嬉しそうに笑う衣吹さんが本当に可愛くて。

胸の奥がほわほわした。



「少しだけ行ってみるか?」


小さく頷けば、隣から「やった〜」なんて声が聞こえて思わず笑みが溢れた。


「じゃあ、俺が車出しますよ」