悪魔と涙と甘い恋。


「仕事して。仕事」

「はいはい。行くよ、おじーさん」


これは、神楽さんの照れ隠しと思って良いのかな……?

だって半分に割ったおにぎりを食べながらも、神楽さんは厨房の方を気にしてる様子だった。


「美味いだろ?」って聞いてきたけど、あたしにはバレてるよ。



「おじーさん、電気」

「ばーさん椅子を持って来てくれ」


そんな声が、厨房から聞こえてきて。

神楽さんが顔を上げた。



「先、食べてて。ちょっと行ってくる」


ほら、ほらね。

仲良いじゃん。


神楽さんが厨房の方に行って「危ねぇから。どれ?俺がやる」って言うのが聞こえて、あたしは小さく笑った。