悪魔と涙と甘い恋。


「あぁ。気になる?」


パカッと2つに割った大きなおにぎり。

中から出てきたのはハンバーグと、卵焼きと……この黄色いのはチーズ?


すごく美味しそう!



「これ、慧くん限定の(まかな)いおにぎり」

「賄い……?」

「私達もうこの歳でしょ?夕飯で食べきれなかった物をこうやっておにぎりにしてるの。そしたら慧くんが食べてくれるから」

「仲、良いんですね……?」


“慧くん”って、きっと神楽さんのことだよね?

下の名前で呼ぶくらいだもん。

きっとそう。


「仲良いってもんじゃないわよ!慧くんは息子みたいなものよ」

「マジでやめろ。変な事言うなって」


楽しそうに話すおばあちゃんと、嫌そうな顔をする神楽さんを見て、笑ってしまいそうになった。

だって2人とも真逆なんだもん。