悪魔と涙と甘い恋。


「……美味しそう」


心の声が思わず溢れてしまった。


「美味しいわよ〜」


そう言いながら厨房の方から出てきたおばあちゃん。

おばあちゃんは神楽さんが注文した物を持ってこっちに来て、テーブルの上にそれを置いた。



「愛情たっぷりだからね」


おばあちゃんはそう言ってくれたんだけど、あたしには神楽さんが注文した物が気になってそれどころじゃなかった。


えっ……。

それ……おにぎり……?


神楽さんの目の前にあるのは、海苔で包まれた爆弾のように大きなおにぎり。

あたしのおにぎり4つ分くらいある。


「ん?食うか?」


たぶん見すぎたせい。

神楽さんがそう言ったのは。


あたしは頭を横に振って、もう1度その爆弾のようなおにぎりを見つめる。



「何が、入ってるのかなって……」