「あ、朝ごはん、お家で準備してるんじゃ……?」
「ん?あー……決まった時間内に居間に行ったら食えるってだけで、外出してたら基本外で済ませるな」
そ、そうなんだ……?
「あ、そーだ。俺のおすすめ連れて行ってやるよ」
そう言って、神楽さんは口角を少しだけ上げた。
真っ黒な前髪から覗く切れ長の瞳と、綺麗に整った顔立ちは怖いくらい完璧な人で。
キラリと光るシルバーのピアスが、凛とした大人な雰囲気を魅せ。
時折感じる威圧感とか、何かを捉えるような鋭い瞳が“極道”と言う言葉を大いに実感させる。
いつもスンとした表情の神楽さんは、組長から頼まれたことを淡々とこなすだけの人だと思っていた。
だからその神楽さんが笑ったと思うと驚いてしまって、思わず見入ってしまったんだ。
♢♦︎♢♦︎♢
ゴミ処理場から、さらに車を走らせて数十分。
小さな民家みたいな場所に着いた。


