悪魔と涙と甘い恋。


ゴミを回収してもらうとき、出てきたのがおじさんだったからびっくりしたけど、あたしがΩだってバレなかったしヒートも来なかったから一安心。

あとはお家に帰るだけ。


車に乗ってシートベルトを付けようとしたら、お腹がグゥゥと鳴ってしまった。


「……!!」


静まり返った車の中で響いた音が、あまりにも大きくて羞恥心でいっぱいになる。


うぅ……。最悪。


久しぶりにいっぱい動いたからかな……?

よりによってこのタイミングで鳴るなんて恥ずかしい。


顔を真っ赤にするあたし。



だけど、あたしの気持ちとは裏腹に神楽さんは平然としていた。



「そー言や腹減ったな。どっか食って帰るか」


考えるように真っ直ぐ前を向いたまま、ハンドルに添えた長い指先がトントンと音を刻むように動く。