悪魔と涙と甘い恋。


「前、飯の時間を教える時に掃除の事も話したよな。覚えてるか?」


あたしはコクンと頷いた。


掃除。

それは毎週曜日が決まった人達が、この桜夜組の家事をすることを“掃除”と言っているらしい。


主に、みんなの洗濯物をしたり、言葉通り広いお屋敷の掃除だったり。



「よし。羽瑠も来いよ」

「えっ……」


それはちょっと、困る……かも。

まだ会ったことのない男の人達がいるかもしれないんでしょ?


……会うのが、怖い。



「大丈夫。他の奴らには話してきたから。俺と羽瑠はみんながいねーゴミの回収するぞ」

「あ……、」



それなら、大丈夫……かも。


ゆっくりと神楽さんの元まで行くと、ポンッとあたしの頭に神楽さんの手が乗った。


わっ……!!


びっくりして、思わず身体が固まる。