悪魔と涙と甘い恋。


もう行くことのない制服に腕を通して、シェードのカーテンを半分まで上げる。


ここに来て……たぶん、感覚的に10日くらい。

神楽さんの包帯は未だ取れることはなく付いたまま。


怪我……やばかったのかな……。


神楽さんは、ああ言ってたけど……傷……あたしのせいだよね……。

やっぱりΩはαを誘惑してしまう……。


痛む胸をギュッと掴んで、自分のこの体質を恨んだ。



「羽瑠、起きてるか?」


突然聞こえた神楽さんの声に驚いて、胸がドキリとした。


「は、はいっ……!」


襖が開き、神楽さんがあたしの部屋の前で立ち止まる。


「もう、ご飯……ですか?」

「いいや。まだ」


んん……!?まだ?

じゃあ神楽さんは、どうしてここに……?


「お前、いつも部屋にこもって暇だろ?」

「えっ……?」