悪魔と涙と甘い恋。


「千葉って手先が器用なんだね?」

「柊さんがすぐに服を破いてしまうので、それで……」

「あ、成程。毎回千葉が縫ってたわけだ?」

「はぁ?おまえ余計なこと言うなよな!」

「はいはい。次の勝負始めるよ」


衣吹さんは手を叩いてその場を静ませた。


「次は空手よ!先に3本取った人の勝ちね!」

「ここでやるの?」


流石に居間じゃ、組長とかにバレたら怒られる気がする。


「まさか。ウチ道場あるからそこでやるよ」

「え……」


ここって道場まであったの……?

恐るべし桜夜組。


まだまだあたしの知らないことはたくさんあるみたい。



外に出ると敷地内に本当に道場があって。

どうやらここは新入りの稽古等で使うらしく、門をくぐれば中に知らない顔が3人いた。



「お疲れ様です!!」


新入りの人と教育係?の人が一斉にあたし達に向かって頭を下げた。