悪魔と涙と甘い恋。


あたしが衣吹さんを探しに行ったことがバレれば、きっと神楽さんは怒ると思う。


だからといってそのまま見捨てることはできない。

だから……。



『ごめんなさい』


心の中で謝ってあたしは外に出た。




睦美さんから事前に聞いていた図書館まで走る。

もしかしたら何か手掛かりがあるんじゃないかって思って。


幸いにも帽子を深くかぶってるおかげか、男の子に見えるからか、誰からも話しかけてこない。



隈無く探すけど、暗くてよく見えないし、それっぽいものは見つからない。



やっぱり浅はかだったかな……。

もしかしたらって思ってたけど、考えが甘かったのかな。



マイナス思考が上回った瞬間、あたしは頭をブンブンと振った。


だめだめ。こんな弱気。


決めたんだもん。強くなるって。