悪魔と涙と甘い恋。


「むっずー」


お手上げ状態なのか、衣吹さんは縁側の上でゴロンと転がった。


「どうやったら堕ちてくれんのー」


嘆くように声を飛ばす衣吹さんに、慌てて神楽さんの方を向くと、誰もいなくなってて一安心。

ホッと胸を撫で下ろした。



「もう抱きしめちゃいなよ」

「えっ!?」

「“女”って意識してもらう」


グーッと親指を前に出してるけど、そんな簡単だったら苦労しないって。

それに“女”って意識してもらう前にもう触れちゃってるから……。



「あ、」

「ん?どうしたの?」

「1個聞いても良い?」

「うん、いいよ。何?」

「衣吹さんがヒートになった時、神楽さんがいつも一緒にいてくれたんだよね?」

「うん」

「その……ふ、触れたり、とか……あった?」