「でもよく言うじゃん?恋愛に歳なんて関係無いって」
「そう、だけど……そうだったら良いなぁ」
神楽さんが振り向いてくれたら。
そう考えただけで嬉しくなる。
「神楽さん、ハイスペすぎてあたしには難しい……」
「まぁ、わからなくもないけど。黙ったままで、時々何考えてるのかわかんない時あるし」
心当たりがあって、あたしはふふっと笑った。
「衣吹さんにも隠し事してるんだ?」
「隠し事って言うか返事が返って来なくなる時はある。かと思えば私の我儘聞いたり……」
「我儘?」
「あー、子供の頃ね?友達と同じ髪型したことあって、その友達ばっかりチヤホヤされてたから私やきもち焼いちゃって。で、その時に神楽に聞いたの“私は可愛くないの?”て」
なんだか意外。
今の衣吹さんでは全然想像出来ない。


