「証拠はあるの?」
「な、何よ……証拠って」
「こっちは証拠が上がってるの。防犯カメラに映る羽瑠ちゃん達が。出る所出してあげようか?」
まさかこんな一面があったなんて。
淡々と話す睦美さんに背筋がゾッとした。
そんな睦美さんに、お義母さんは反論する余地すらなくて、むしろたじろいでいるようにも感じる。
そして、追い討ちをかけるようにあたし達をここまで運んでくれた幹部の人まで現れたんだ。
「なっ、あ、あなた達、何者なの!?」
「羽瑠ちゃんの母親ですが?」
その瞬間、悟った。
お義母さんが押されてる、と。
「も、もう家の息子に関わらないでください……!」
そう言い捨てて、お義母さんは逃げるように走り去った。
「追いますか?」
睦美さんの後ろにいた幹部の人がそう尋ねる。
だけど睦美さんは「もう良いわ」と、言って首を振った。


