あたしのことを1番に考えてくれる、優しい人。
だから……あたしの気持ちを言う前に、衣吹さんの気持ちを聞こう。
そうじゃなきゃ、衣吹さん遠慮しちゃうかもしれないから。
嘘つくかもしれないから。
……頑張れ、あたし。
♢♦︎♢♦︎♢
どうやら友達の従兄弟と睦美さんは仲がいいみたいで、あたしは邪魔にならないように外に出た。
「お店の前に車を回してもらうように頼んだから」と言われ、近くで待つことにしたんだけど。
チラッとお店の中を覗くと、楽しそうに笑う睦美さんの姿が見えて、体制を戻す。
思った以上に暇かも。
その辺散歩してみようかな。
なんとなく歩き始めると。
「羽瑠?」
聞き覚えのある声に全身が凍りついた。


