ここは年上の人が多いから、年下のあたしが“羽瑠さん”と呼ばれるのはちょっと抵抗がある。
だけど、上下関係が厳しいみたいでどうにもならなかったんだ。
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睦美さんに連れられて知らない道を歩く。
幹部の人は、本当に車を出すだけだったみたいで今は駐車場で待機中。
歩いて5分もかからない所にそれはあった。
「わぁ……!」
可愛くてメルヘンな外見に思わず声が漏れる。
どんぐりの形をしたお店なんて初めて見た。
外も可愛いんだけど、中はもっと可愛くて。
入ってすぐはキラキラ輝くケーキにお出迎えをされ、奥の方はイートインスペースで机も椅子も丸太風。
まるで小人になった気分。
絵本の世界に飛び込んだみたいで胸がワクワクした。
「好きなの選んで?」
そう言われてショーケースの中を眺めるけど、どれも美味しそうで中々決まらない。


