悪魔と涙と甘い恋。


初めて見た流れ星。


言葉に出来ないくらい綺麗で。

心が震えるってこういうことを言うんだって思った。


「え?羽瑠泣いてる?」

「綺麗だな、って……」

「ふーん。羽瑠の心って綺麗なんだな」

「え……?」

「僕達はもう、そういう感情とっくに無くしたよ」


悲しくも聞こえるその声は、広い夜空へと消えていく。

不意に見た後藤さんの横顔がどこか切なそうで。



「だから羽瑠がいると新鮮だなぁ。こんな気持ちもあったなって懐かしくなる」



頬を伝う涙を拭いて、あたしは夜空を見上げた。



宇宙から見たあたし達の悩みなんて、ちっぽけでくだらないのかもしれない。


いつからだろう……。

大嫌いだったこの世界より。

第二の性を恨むより。


神楽さんのことを考え出したのは……。


神楽さんはきっと、あたしのことなんて眼中に無いんだろうなぁ。