「何?裏切りって」
「寝落ちしてる時に自分1人だけ見るってやつですよ」
「ふふ」
真っ先に後藤さんが寝落ちしそうな気がして、思わず笑ってしまった。
「何かおもしろいところあった?」
「ううん。なんでもありません」
今度はバレないように笑う。
ふふ、
もしそうだったら起こしてあげようかな。
ふと顔を上げると、中庭を歩く神楽さんの姿が見えて。
立ち上がろうとする前に、衣吹さんが中庭の方に走って行った。
「っ、」
「あ、神楽さんも終わったみたいですね」
「そ……う、みたい、ですね」
びっくりした。
衣吹さんがあまりにも勢いよく神楽さんの元に走って行ったから。
「……」
楽しそに笑う2人を見ていると、喉の奥が詰まりそうになる。
上手く呼吸が出来なくなる。


