悪魔と涙と甘い恋。


神楽さんに胸ぐらを掴まれているせいで、伸びる佑輝くんの身体。

つま先で立つのがやっとなくらい。



「ぐっ……」


苦しそうな声を聞き、胸ぐらを掴む腕に力が入ったのがわかった。


「覚悟出来てんだろーな?」


そう放った声が心底低くて。

向けられた鋭い眼光が、何本もの針で身体を突き刺すようで。


恐怖に支配される。


動けないでいると、不意に声が聞こえた。



「はいごめんねー」


その声と、視界が真っ暗になるのは同じタイミング。

あたしは後藤さんに目隠しをされた。


「少しの間だけ我慢して」


そう聞こえたかと思えば、近くの方で鈍い音がした。


「お前等が未成年だからって手加減しねぇよ?それ相応の事してんだから」


ゴッと、また鈍い音。

何が起きてるのかわかんないけど、ヤバいのだけはなんとなくわかる。