悪魔と涙と甘い恋。


私と羽瑠ちゃんと神楽がいて。

そこに弟くんもいた。


フードコートで弟くんのことを呼ぶ友達───。



『佑輝ーー』


2人組の1人がそう呼んでいた。



あの日と今日が綺麗に重なる。


全くの同一人物だ。




「前一緒に暮らしてたねーちゃんがΩなんだろ?てか、佑輝も悪い奴だよな。そのねーちゃんとやる為にずっと良い子ぶってたんだろ?」

「やっとこじつけた!って言ってたもんな。ま、そんな佑輝に俺達は便乗させてもらうんだけど」

「まじひっでー」

「じゃお前はパスか?」

「なわけねーだろ」


ギャハハと下品な声をあげて笑い始めた2人。


何が面白いの。全然面白くない。

苛立ちを隠しきれない私はそのまま力一杯走った。



羽瑠ちゃんを呼び戻そうと思ったけど、どこを探しても見当たらない。



嘘……羽瑠ちゃん……。

そんなっ……。