悪魔と涙と甘い恋。


家族水入らずの時間。楽しんでね。


そんなことを心の中で思いながら歩いてると、見覚えのある顔にふと意識が持っていかれる。


誰だろう?


ガードレールに座るように寄りかかるこの2人。

どこかで見た気がするんだけど……。


どこだ?




「本当に出来んのかな?」

「出来るだろ。じゃなきゃ、わざわざ俺等のこと呼ばねぇって」

「それもそうか〜。あ〜〜楽しみ。Ωと一度やってみたかったんだ〜〜」



心臓がドクリとした。


え……?

今何て……?



頭が真っ白になってドクドクと嫌な音を立てる心臓。


待って。落ち着いて。

どうして私はあの人達のことが気にかかるの?


思い出さなきゃ。

何か、嫌な予感がする……。




「佑輝ーーー。早くしろーー」


気怠そうに呼ぶその声。


私の頭の中で、羽瑠ちゃんと初めて買い物に行った日のことがフラッシュバックされる。