悪魔と涙と甘い恋。


「……うん」

「どうする?弟くん」

「それでいきます!お姉ちゃんが大丈夫なら」

「じゃあ決まりだね。いつにするの?」


弟くんは顎に手を当て、うーんと考える。



「土曜日の10時はどうです?母さんには友達と勉強するって伝えます」

「平日に変な時間帯に待ち合わせしてたら不審がられるし、いいかもね」


羽瑠ちゃんの家事も土日は休みだし。

そっちの方が好都合。



「お姉ちゃんスマホは……」


弟くんの質問に羽瑠ちゃんは頭を横に振った。


……。

そうなんだよなぁ。

ウチに来た時から羽瑠ちゃんは携帯を持ってなくて。


本当は私が学校に行ってる時に羽瑠ちゃんとメッセージを送り合いたかったんだけど、携帯って高いし……。

気軽に『羽瑠ちゃんに買って』なんて言えない。


それにもしお父さん達が買ってくれるって言っても、羽瑠ちゃんは遠慮しちゃうだろうから。