悪魔と涙と甘い恋。


「手伝ってあげようか?」

「え……?」

「羽瑠ちゃんもずっとお義母さんにビクビクしてられないでしょ?バレそうになったら弟くんがフォローしてくれるだろうし……」


チラッと弟くんを見れば力強く頷いた。


「もちろんです!」

「ほら、だから大丈夫。今お義母さんはいないの。目の前にいない人を怖がる必要はないよ」

「……」


俯いた羽瑠ちゃんを見て、やっぱりダメかなぁって思う。

無理はさせたくないし。



「本当は……僕のこと、嫌いなんでしょ?」

「そ、そんなことっ……」


眉毛を下げて笑う弟くんと、今にも泣き出しそうな羽瑠ちゃんを見るともどかしくなる。


すぐに返事が出来ない“何か”があるんだ……。きっと。



「じゃあ、“バレそうになったら会わない”これでどう?」

「えっ……?」

「これだと羽瑠ちゃんも安心して弟くんに会えるよね?」