悪魔と涙と甘い恋。


そしたら弟くんが振り返った。


「どうして後にいるんですか?」

「え、いや。話を聞いたらまずいかと……」

「そんなの全然気にしなくて良いのに!ね?お姉ちゃん」

「そうだよ。衣吹さんも一緒に話そ?」

「そ、そう?」


だったら、と、羽瑠ちゃんの隣に移動する。



「新しい家にはもう慣れた?」

「うん。みんないい人ばっかり」

「はは、だろーね。衣吹さんって言うんだっけ?たぶん衣吹さんも家族ですよね?2人を見てたら何となくわかる」

「そう?」

「はい。楽しそうに笑ってるから」


……。

神楽は気を付けろとか言うけど、弟くん絶対いい人じゃん。


気が効くし。


普通、家族水入らずに私のこと入れないって。


足元のコンクリートを眺めれば、夕日に照らされて3人の影が伸びていたんだ。