悪魔と涙と甘い恋。


「佑輝くん……?」


羽瑠ちゃんも目を丸くしてるけど、私もびっくり。

まさか弟くんがいるなんて。


絶対会わないと思ってたのに……世間って狭いな。



「あれ?お姉ちゃん、学校……?」

「あ、えっと、これは……」


もしかして弟くん、羽瑠ちゃんが学校行ってないの知ってるパターン!?


それはまずい!

話を逸らさなきゃ……!



「お、弟くんは今帰りなの?遅いね?部活とか?」

「え?あ、いや。友達と遊んでたんです」

「へぇー。前一緒にいた人?」

「そうですね」

「……」

「……」


話が続かない……!!

ボロが出る前に帰らないと。



「は、羽瑠ちゃん。私達もそろそろ……」

「うん。そうだね、帰ろっか」


このまま何事もなく帰るつもりだったのに。


「あ、あのさ、送ってくよ」


弟くんがとんでもないこと言い出すから、目が飛び出るかと思った。