「青春……してみたかったなって諦めてた時に衣吹さんが誘ってくれて。想像してたより何倍もキラキラドキドキして、楽しかった」
顔を上げた羽瑠ちゃんが照れ臭そうに笑った。
「だから、ありがとう」
羽瑠ちゃんはいつもそう。
1人でずっと我慢して。諦めて。
何も悪いことしてないのに……。
羽瑠ちゃんの人生はそんなんじゃないって教えてあげたい。
見えるものが、感じるものが、もっともっとキラキラ輝いててほしい。
「次も行こうね?またプリ撮って、取れなかったぬいぐるみのリベンジしよう」
「うんっ」
私にはこんな約束しか出来ないけど、羽瑠ちゃんのやりたかったことが少しでも叶ったら良いなって心から思ったんだ。
♢♦︎♢♦︎♢
最寄りの駅を降りてすぐ。
「お姉ちゃん?」
聞き覚えのある声に足を止めた。


