悪魔と涙と甘い恋。


たしかに最初の時より人は増えている。


私達が乗ってるのは女性専用車両じゃないし、何より今日は神楽が一緒に来ていない。


最近忙しいのか、出てることが多いし、今日に限って敦雅もいなかった。



「やっぱ誰かいた方がよかった?」

「ううん。ちょっと緊張してるだけ……」


迷惑かけたくないと思ってるのか、羽瑠ちゃんは笑った。

だけど苦笑いなのバレバレ。


無理しなくてもいいのに……。


何かあったら私が羽瑠ちゃんを守ろう。

そう胸に誓って、私達は電車を降りた。




駅を出て少し歩くと商店街があって。

クレープ屋さんはその中にあった。



「わ〜並んでるね」


お店自体は小さくてテイクアウト専用だけど、中世のヨーロッパを連想させるような可愛い外見に、映えを狙って一緒に写真を撮る人もちらほら。