今ではこんなに心を開いてくれて……。
ほんと、良かった。
そんなことを考えてると羽瑠ちゃんがこっちを向いた。
「衣吹さん、どこに行くの?」
「ん〜っとね、羽瑠ちゃんって甘いもの好き?」
「うん、大好き!」
「よかった〜。最近私の学校の近くにクレープ屋さんがオープンしたんだけど、それがめっちゃ美味しいの!だから羽瑠ちゃんにも食べさせたくて……!」
あの味を思い出しただけでも、香りが蘇ってきて。
あぁっ!!!早く食べたい!
「楽しみだなぁ」
ふにゃんと笑う羽瑠ちゃんを見ると私まで嬉しくなる。
今の羽瑠ちゃんはどこから見ても普通の女子高生。
窓から差し込む日の光が、羽瑠ちゃんを照らしてキラキラと輝いて見えた。
あともう一駅で着くって時。
羽瑠ちゃんが緊張してるのがわかった。


