ここに来るってことは、お姉さんもΩ。
Ωにとって生きにくい世界なのに、こんな人もいるんだ、って思うと感心しちゃって。
すごいなぁ……って思ったんだ。
「桜夜羽瑠さーん」
あっ……!
会計!
お姉さんと別れて、受付で会計を済ませるまではそんなに時間はかからなかった。
新しく処方された薬を持って病院から出ると、何処からか声が聞こえたんだ。
話声じゃない、言い合うような声でもない。
どこから聞こえてるのかわからない声に意識を持っていかれつつも、神楽さんが待ってる少し離れた駐車場に向かう。
その途中。
「やめてくださいっ!」
はっきりと、そう聞こえた。
「えっ……」
な、何事……?
辺りを見渡してもそんな雰囲気を出してる人なんていない。


